単純X線
単純X線撮影は呼吸器の疾患に欠かすことは出来ません。手軽に検査でき、情報量は膨大です。当院ではコニカミノルタ社製のCR(Computed Radiography)システムを導入しており、撮影した写真はほぼ瞬時に診察室でモニターに映してみることが出来ます。呼吸器疾患には肺炎、肺結核、気胸など、一刻を争う病気が少なくありませんので、直ちに結果が分かることは非常に重要なことです。。
マルチスライスCT
- CT撮影の風景です。CTは呼吸器疾患の診断に絶大な威力があります。単純X線では分からない病変でも感度高く検出できますし、もともと病気がある場合でも微細な変化が分かりますので、経過観察にも有用です。CTが有用な疾患としては、肺がん、肺気腫、肺炎、肺膿瘍、気管支拡張症、肺線維症、膿胸、アスベスト疾患、塵肺症、肺結核、気胸、などほとんどの病気が含まれます。
CTによる内臓脂肪検査
- 当院ではメタボリック検診の一環としてCTを活用した内臓脂肪検査も行っております。内臓脂肪は悪玉コレステロールを増やし、糖尿病、動脈硬化、高血圧などとも関連する重要な要素ですが、腹囲を計るだけでは内臓脂肪をダイレクトに知ることはできません。CTを用いて検査すれば、お腹を数スライススキャンするだけで的確に内臓脂肪量を計算でき、メタボリックの状態を確認し、将来のかかりやすい疾患をあらかじめ注意できるようになるだけでなく、半年から一年ごとに検査していくことで、生活指導に役立てることができます。