終夜睡眠ポリグラフィー

当院では日本光電社製SAS−2100(左図、日本光電社のHPより)により簡易型の終夜睡眠ポリグラフィー検査を施行しています。

終夜睡眠ポリグラフィー検査とは何でしょうか
睡眠時無呼吸症候群の診断に用いる検査です。睡眠中の呼吸停止、いびき、低酸素血症、心拍数を連続的にモニターして内部のメモリーに記録します。そのデータをクリニックのコンピュータに移して分析します。

終夜睡眠ポリグラフィー検査で何が分かるのですか
睡眠時無呼吸症候群があるのかないのか、あるとしたら中枢型なのか、閉塞型なのか、程度は重いのか、軽いのか、などの情報が得られます。この情報を元に、適切な治療法をご提案いたします。

どのような症状の時に検査をしたらいいでしょうか
典型的な症状は、睡眠時のいびき、家族に睡眠中の呼吸停止を指摘された、等ですが、そのほかに、日中の強い眠気、集中力低下、だるさなどもあります。最近血圧が高くなってきた、血糖があがった、太ってきた、などの場合にも睡眠時無呼吸症候群が原因のことがあり、検査をした方が良いかもしれません。

検査に副作用はありますか
検査は腕時計のような装置をつけていただき、指と鼻腔に小さいセンサーをつけていただくだけですので、特に副作用はありません。

夜中に知らないうちにセンサーが外れてしまうことが心配です
今まで多数の患者さんに検査をしていただいておりますが、心配するほどは失敗はありません。もし夜中に外れていることに気がついた場合には、その都度装着して下さい。全く記録できていない部分は解析困難ですが、そのようなことはあまり多くないようです。

検査の方法

  1. 外来を受診していただき、検査の適応を判断します。
  2. 適応ありの場合、装置の使い方をご説明(およそ10分)してから装置を貸し出します。通常、当日に貸し出し可能ですが、装置が貸し出し中の場合には予約となり、数日お待ちいただく場合もあります。
  3. ご自宅で二晩連続して睡眠時のデータを収録していただき、直ちに当院までご返却いただきます。
  4. 一週間後に再度受診していただき、結果のご説明をいたします。